POST: 2023.06.28 16:28
6月28日毎日新聞 鈴木永
今日のNHKの朝イチはウクライナの問題だった、なぜウクライナの人は闘うのか、白旗を揚げてもいいではないかに、コネンテーターのゴリさん(沖縄出身のゴリエさんを演じた方)は沖縄の話を出して本当に胸に落ちた。沖縄は戦争で徹底的にやられその後アメリカの統治で日本に行くにもパスポート、米兵が人を引いても基地に逃げれば無罪、そんな27年、白旗を揚げればロシアが何をするか解らない。自分たちのことを自分たちで決める、と沖縄の話を出していた、民族のアイデンティティー。番組の中でウクライナの普通の人がゼレンスキー大統領が決めたのではなく私たちが闘うことを決めたのだと言っていた事が心に刺さった。
アメリカは良くわからない国だ、いろいろな宗教、キリストでもプロテスタントとカトリック、そしていろいろな考えが交差する。そしてそれは政治とは切り離せないのだろう。分断なのか衝突なのかよくわからない。昨日は松本サリン事件から29年を振り返る番組があったが報道姿勢について自ら振り返るマスコミがなかった事が残念だった。だから「報道という着ぐるみ」を着て、人の内面にずかずか入ってくることが終わらないのだと思う。当時現場にいた記者はそれぞれの立場でえらくなって中枢にいると思う。振り返って欲しい。オウムの報道とそしてこれからを。
毎日新聞、6月28日付朝刊「今日のイチオシ!」 くらし科学環境部長 清水健二
【中絶問題 米社会を分断】米連邦最高裁が州による人工妊娠中絶の禁止を容認する判決を出してから1年がたちました。全米50州のうち14州で中絶が原則禁止され、さらに広がる勢いです。一方で反発も強く、州境を超えて中絶処置を受ける女性が増えているとのデータも。米社会の分断を映し出す「命の問題」。来年の大統領選の争点にもなりそうですが、支持政党や個人の宗教観、倫理観も絡んで、世論は複雑です。